深呼吸ハウス　ニャンくるないさ～

東京からの英樹は、会社の休暇を利用してきてくれたよ。
会社は銀行にお勤めで、最初一緒に来るはずだった友達が急に来れなくなり、ちょっと不安だったけど、思い切って一人で来てみたんだ。
着いた時から、のんびり屋さんで、何も考えてきてないので、あたふたと変更することが多くて笑えたよ。
翌日、消極的だったチャリで遠い新城海岸までシュノーケルに行くことを半ば強引に勧め、「がんばればできるよ！」「よし！やってみよう！」「大丈夫！きついけどなんとかなる！」「男の子だから、きっとできる！」とばかりに送りだして、見事達成して帰ってきた顔は晴れやかだったよ。


極度の方向音痴の彼は何度か迷い、島の人の温かさに触れ、途中、軽トラに乗せてもらったり、色んな人の優しさをしっかり肌で感じながら、チャリの大冒険の旅できっと何かを感じてくれたよね。
途中、今回のために買った水中でも使えるデジカメを宿にしっかり忘れてしまった事に気づき、シュノーケルの水中写真が撮れなかったというちょっとぬけてる英樹でしたね（笑）
帰るときもゆっくりしすぎて空港にギリギリにかけこんだね。
最後までマイペースを貫き、島のゆったりとした時間の流れに妙にマッチしていた英樹でした。